食品加工所を開設する

北海道 奥道北でモノ作りを始めた話 ②

執筆者:代表 嶋津 和久

食品加工施設を開設し、食品製造事業を進めていく上で、弊社には食品製造に対する見識は全くありません。

そうした折、85[ハチゴウ]で働いてくれていたスタッフが、以前Soup Stock Tokyoに所属していた経緯で株式会社スマイルズにつながる事ができました。

相談したところ、様々なSoupの開発を手掛けられた御担当の方にも御力を借りられる事になり、2024年冬、スマイルズの担当者同行で中川町を視察しました。

そこでは、やはり皆が中川町の魅力に共感し、様々なアイデアを生むことができ、後日この繋がりから、中川町と株式会社スマイルズの包括連携業務も始まる事になります。

そしてコンストラクション事業でもSoup Stock Tokyoの店舗内装を担当させていただく取組みが始まりました。 この複数の事業展開による豊かなご縁で会社・地域の発展に寄与していくのが、弊社の大きな特徴と考えます。

貴重な縁は東京起点だけではありません。

中川町の良質な生乳を使用してチーズを作りたいと、中川町に移住された方とも縁を結ぶ事ができました。

この方が作るチーズは本当に美味しい。(今まで食べたチーズでは一番!)

85[ハチゴウ]のお客様にも食べていただきたいという気持ちと、こうしたチーズを作る事ができるのであれば、美味しいピクルスも作っていただけるのではないか、との考えで期間限定ではありますが食品製造事業に御力をお借りできる事になりました。

ゆくゆくはご自身のチーズ工房を開設しチーズ作りが始まるので、その折は是非85[ハチゴウ]の棚を埋めてくれれば嬉しく思います。

事業化するには年間通した製造と人の雇用が必要ですが、冬が長く夏が短い奥道北では野菜の時期は限られてしまいます。

それ以外の未利用資源で製造する要素を見つける為には、僕たち以外にも多くの方に中川町を見ていただきたいと考え、85[ハチゴウ]の取引先で、香りにまつわる商品開発を手掛ける株式会社キャライノベイトと、竹炭から環境負荷の少ない洗剤を作られる合同会社ラレシーブオーバンブーの御担当者を中川町に招きました。 ここでもやはり皆が中川町の魅力に共感いただき、商品開発が始まりました。

両社が目を付けたのは中川町産のハッカでした。

(他で書きますが)中川町は昭和の初めまでハッカ栽培が大変盛んで、北見と並ぶ一大生産地でした。

その後、中川町でのハッカ産業は廃れ、現在は文化継承の為に中川町で栽培されていたハッカを絶やす事なく現在につなげ、昔ながらの田中式といった蒸留器で、毎年2ℓ程度の精油が作られます。

香りは甘く優しい香りで、キツさ刺々しさがなく、他のハッカ油との違いを感じます。

2024年のハッカ刈り取り・天日干し・蒸留作業は弊社スタッフもお手伝いし、蒸留した精油を分けていただきました。

大型のムシロに乾燥したハッカを入れるのですが、より多くのハッカを入れる為に足で踏みつけて圧縮します。

下から蒸気が上がってくる、その香気と刺激たるや・・・僕は一分と持ちませんでした。 その精油を使用して、キャライノベイトではハンドクリーム、ラレシーブオーバンブーでは洗剤を作り、それぞれのメーカーが、それぞれに販売するよりも、数社がまとまった取り組みにしたく、meets NAKAGAWAといったプロジェクトとし、弊社のピクルスと合わせて販売していきますので、どうぞ楽しみにしていて下さい。

今回あげられていない方でも、中川町には大変魅力的な方たちが多くいらっしゃいます。 今後そうした皆さんの紹介も少しずつしていけたらと考えていますので、お待ち下さい。

株式会社ハイブは、店舗を軸とした事業展開で、様々な楽しさと幸せを発信し、人と自然の共栄に寄与していきます。

先に書いたように、ハイブには経験・知識が無くとも、想いと情熱をもって新しい挑戦をしていく柔軟さと視野の広さ、理解の深さがあります。

そこに各事業から広がったご縁が必ずサポートしてくれるので、事業に対する経験が無かったとしても大丈夫です。

各事業ともにまだまだやりたい事があり、まだまだ人が足りません。 是非、弊社に興味を持っていただけましたらご連絡下さい。

一緒に働きましょう!

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